JSX の謳い文句として faster, safer, easier とありますが、要は JavaScript で涙ぐましいチューニングをしなくても、それ相当、あるいはそれ以上の速度で実行できる JavaScript が生成され (faster)、静的型付けでしかも型安全、さらにはコンパイル時にエラーが検出できる(safer)、そして JavaScript のようなプロトタイプ型のオブジェクト指向ではなく Java ライクなオブジェクト指向を採用しているのでわかりやすい(easier)ということかと思います。

ただ、ここでの重要な点は「速くなった」ことではなく「決して遅くならない」ことです。もし変換に際して何かしらのオーバーヘッドが発生してしまうと、「それなら最初からJavaScriptで書いた方が速い」ということになってしまいます。私たちの主戦場はスマートフォンJavaScriptなので、数%であれ遅くなることは、まず許されません。それならばJavaScriptで最初から書け、ということになるのです。